茨城大学推進研究プロジェクト研究会
様々な変光現象とその観測的アプローチ
(2013年3月7-8日,茨城大学理学部3番教室)
主催と共催
- 主催:茨城大学推進研究プロジェクト 「宇宙科学研究教育センターを核とした分野横断的宇宙惑星科学教育研究の展開」
- 共催: 茨城大学宇宙科学教育研究センター
- 協力:新学術領域研究『太陽系外惑星の新機軸:地球型惑星へ』・ 自然科学研究機構 国立天文台
開催趣旨
天体が示す様々な変光現象の観測は,画像としては捉えられないような小スケールの構造を探る手がかりを与えます。これらを見出すためには,頻繁かつ長期にわたるモニター観測を多数の天体に対して実施する必要がありますが,茨城大学が運用を任されている 国立天文台茨城局(日立・高萩32m望遠鏡)をはじめ,各大学で運用をしている望遠鏡を活用していく際の有力かつユニークな手段となります。
そこで今回は,「変光」というキーワードをもとに,様々な天体に対する観測の現状をレビューしていただき,茨城大学と他機関との共同研究の方向性を模索します。茨城局の活用として特に中心的なテーマと考えている大質量星形成に関しては,最新の理論的進展もあわせてレビューします。
研究発表
※プレゼンファイルのアクセスには簡易認証が必要です。閲覧ご希望の方は,百瀬までご一報ください。
セッション1: 茨城局による変光現象モニター観測
- 米倉覚則(茨城大学): 茨城局の整備状況
- 齋藤 悠(茨城大学) : 茨城局日立・高萩32m電波望遠鏡のアンテナ性能
- 永井 洋(国立天文台): VLBI・単一鏡モニター観測による活動銀河核ジェットの高エネルギー放射領域の探査
セッション2: 星形成と変光現象:観測的アプローチ
- 深川美里(大阪大学): 中・低質量星の円盤における構造の時間変動
- 元木業人(山口大学): 大質量原始星G353.273+0.641に付随する高変動水メーザー源について
- 杉山孝一郎(山口大学): 大質量(原始)星周囲で観測される周期的な強度変動現象
セッション3: 星形成と変光現象:理論
- 田中 圭(京都大学): 大質量星形成における輻射フィードバック
- 細川隆史(東京大学): 大質量原始星の進化
- 稲吉恒平(京都大学): Direct diagnostics of forming massive stars: "maser periodicity vs. pulsation"
特別講演
- 横沢正芳(茨城大学):茨城局2素子干渉計による宇宙物理